月: 2020年11月

傍にいてほしい 忘れられない患者さん

傍にいてほしい

駅までの道に銀杏の葉が落ち始めました。12月になったと感じます。もう一年の最後です。 「愛する人が傍にいてほしい」 健康な30-60歳台の男女のどんな人生の最後を迎えたいかという質問への答えです。多くの人にとって、叶えることはなかなか難しいのが現実です。 その患者さんは私の5歳からの幼馴染でした。当…
おにぎり 身体にいい食事は

おにぎり

診療所の向かいの銀座四丁目三越伊勢丹デパート地下、食品コーナーを歩くと楽しい気持ちになります。 季節の香りがします。その季節の色んな思い出が蘇ります。 聖路加病院のとき、もう口からお食事を頂けなくなった患者さんのお部屋に、いつも料理番組がTVで流れていました。「眼で食べてるんです。」と仰っていました…
ありがとう 忘れられない患者さん

ありがとう

その患者さんD子さんは10歳台のお子さん3人のお母さんでした。 進行した胃がんが見つかって2年後経ち、痛みと吐き気を抑えるための入退院を繰り返していました。 授かった最初のご長男は軽い知的障害を持っていました。D子さんは私におっしゃいました。「こんな時家族みんなが長男の笑顔で救われます。だからずっと…
ぬか漬け 身体にいい食事は

ぬか漬け

数年間ぬか床を、確かカタログハウスの物を使っていました。家族に好評でした。 しばらくサボっていて有機糠、無添加のものを見つけて作りました。糠を洗わず食べても良いです。今日のお昼は旬の蕪ときゅうりです。きゅうりは6時間ほど、蕪は倍位。浅漬けでも糠床の香ばしい独特の香りでぱりぱりいただけます。 昔は、精…
あるノート 忘れられない患者さん

あるノート

その73歳の男性は治らない癌のために気管切開をして声をだすのが困難でした。私は毎日ノートに筆談をして会話をしました。当時の許可を得て、筆談をご紹介します。 入院1か月目。「苦しい」「牢獄だ」「一日中何に向かっていきているのか」「24時間暗黒の中で生きられない」「これ以上苦しめるのはやめて」「どうして…
ちゃんぽん 身体にいい食事は

ちゃんぽん

寒くなってきて、帰宅すると暖かいスープ、お鍋などがいただきたくなります。 九州で育った私は、長崎ちゃんぽんがごちそうでした。 豚骨出汁は家庭では難しいのでお醤油味もありました。お野菜ならなんでも、お魚の練り物、イカやエビの切れ端、豚肉。まさに「ちゃんぽん」になっていて、栄養素とビタミンがまんべんなく…