うど、ふきのとう

小学生の頃から、この季節には早春賦という歌が好きでした。
「春は名のみの風の寒さや 谷の鶯歌を想えど 時にあらずと声もたてず時にあらずと声もたてず」
亡き母と祖母と一緒に弾いて歌った思い出が詰まっています。

もうすぐ春、の想いには、花のつぼみ、風の香り、暖かな日差し、4月で年度が新しくなる生活の変化など、待っていたわくわくがあります。

昨年から感染症の拡大で、今までとは何かが変りました。ただ、自然は変わりません。

春の山菜は苦いアクがあります。冬に育つときに寒さや鳥たちから身を守るためです。特に外側の成分ポリフェノールが強いのです。歳をとるとこの苦みが美味しいと感じるようになりました。

うどは一瞬ゆでて皮は炒めて、内側だけお酢に数分漬けます。ふきのとうもゆでて細かく切りお味噌お砂糖で煮た蕗味噌にして保存します。

春の山菜を心待ちにしていました。