身体にいい食事は 8 2月 2021 黒人参 ふるさと納税でいただく無農薬野菜のなかに、真っ黒い小さな人参がありました。初めて見ました。くろい、、綺麗なオレンジや赤い人参なら見慣れてます。何のお料理にしましょう捨てようかしらと思いました。 いやいや、五目大豆を作ろうとしていたので、大豆、昆布、ごぼう、こんにゃくの鍋に皮を剝かずにさいの目に切って… 続きを読む
忘れられない患者さん 25 1月 2021 想う その患者さんCさんは作家でした。地元の新聞に闘病記が連載されていました。 『病棟では外来患者の電話相談に24時間対応しています。「夜中に痛みが止まらない」私は数回電話をしました。主治医はそのたびに電話で直接指示をくれました。これは患者にとって安心できる有難いシステムです。』 私は聖路加のとき、電話の… 続きを読む
身体にいい食事は 25 1月 2021 身体にいいお肉 海辺で育った私は、やはりお魚が好きです。でも、新鮮なお魚が高価な都会で育った娘たち世代は、お肉が好きです。 美味しい牛肉を見つけました。 御主人がアメリカの キャッシュバレーと言う標高1500mの渓谷に、東京ドーム4個分の牧場をつくり、のびのびと牧牛を育てています。2歳まで自然の牧草で赤身が作られ、… 続きを読む
忘れられない患者さん 3 1月 2021 ひとすじ 私の父は8歳で感染症にかかり、抗生剤のないときで骨髄炎になり、びっこになりました。小さい頃「お前のとうちゃん変な足」といじめられました。私は小さい時から父の靴下を履かせるのが朝の日課でした。 「脚悪きわれの今でも見る夢は運動会で走る夢」父の晩年の俳句です。 父の骨髄炎は亡くなるまで毎年梅雨の頃、高熱… 続きを読む
身体にいい食事は 3 1月 2021 祝い肴 おせち料理はずっと手作りで、失敗もしますが、我が家の味でした。 世界中のごちそうがいつでも食べられる今、華やかなお料理ではありません。でも昔から一品ずつに、新年の夢を込めた意味があります。 おせちの前には、祝い肴三種をお屠蘇とともに戴きます。我が家では、昆布、干烏賊、田作り。昆布は喜ぶから「子孫繁栄… 続きを読む
忘れられない患者さん 18 12月 2020 明日また 世界中で日本各地で、感染が拡がっています。漠然とした不安と緊張が消えません。 どの時代でも、病気のかたは奇蹟を信じて闘っています。 そのかたは、新聞社の社会部の記者として時のロッキード事件やオウム事件にかかわられ多くの著書がありました。がんとわかってからも「原稿を書く」ことを諦めませんでした。 抗が… 続きを読む
身体にいい食事は 18 12月 2020 おだし 昔から家庭では、日本食にお出汁は欠かせませんでした。 いつの頃か、顆粒出汁ができ粉状を包んだパックができました。昔のようにお出汁をとるのが当たり前でなくなりましたが、実はお出汁をとるほうが楽なのです。何より美味しいです。 昆布とカツオ節と干し椎茸を1Lの水用のポットに入れて、冷蔵庫に保存しておくと、… 続きを読む
忘れられない患者さん 30 11月 2020 傍にいてほしい 駅までの道に銀杏の葉が落ち始めました。12月になったと感じます。もう一年の最後です。 「愛する人が傍にいてほしい」 健康な30-60歳台の男女のどんな人生の最後を迎えたいかという質問への答えです。多くの人にとって、叶えることはなかなか難しいのが現実です。 その患者さんは私の5歳からの幼馴染でした。当… 続きを読む
身体にいい食事は 30 11月 2020 おにぎり 診療所の向かいの銀座四丁目三越伊勢丹デパート地下、食品コーナーを歩くと楽しい気持ちになります。 季節の香りがします。その季節の色んな思い出が蘇ります。 聖路加病院のとき、もう口からお食事を頂けなくなった患者さんのお部屋に、いつも料理番組がTVで流れていました。「眼で食べてるんです。」と仰っていました… 続きを読む
忘れられない患者さん 16 11月 2020 ありがとう その患者さんD子さんは10歳台のお子さん3人のお母さんでした。 進行した胃がんが見つかって2年後経ち、痛みと吐き気を抑えるための入退院を繰り返していました。 授かった最初のご長男は軽い知的障害を持っていました。D子さんは私におっしゃいました。「こんな時家族みんなが長男の笑顔で救われます。だからずっと… 続きを読む