循環器科とは
循環器は、心臓から血液が送り出されて体の隅々の組織まで酸素や栄養素を送り届ける血管と臓器のことを言います。したがって循環器内科では不整脈、狭心症・心筋梗塞、心不全などの心疾患や動脈硬化、動脈瘤などの血管の疾患を対象とし、主に薬物や生活指導による治療を行います。
- ★当診療所では、小柳仁東京女子医大心臓外科元主任教授が担当しています。
- 心臓外科でいらした50年だからこそ現在は一番の循環器内科医であると仰られます。とても丁寧な診療をされる名医です。
- どうぞ医師紹介ページをご覧ください。
こんな症状はご相談ください
- 血圧が高い
- 強い胸痛を覚える
- 胸に締めつけられるような違和感を覚える
- 歩行・運動時に胸が苦しくなり、休むと楽になる
- 動悸がする(鼓動が速くなる、強い鼓動を感じる)
- 脈が乱れる、飛ぶ
- 息苦しくなる(特に横になったとき)
- 以前よりも運動時の息切れがひどくなった
- 失神した(意識を失った)
- 心電図や胸部X線検査で異常を指摘された
- など
循環器科で扱う代表的な疾患
高血圧
詳しくはこちらをご覧ください。
不整脈
- 不整脈は、冠動脈疾患や心臓弁障害、心不全、先天性心疾患など、心臓に起因する病気が原因となって起こる場合があります。また甲状腺機能の異常や肺に病気がある人も、不整脈になりやすい傾向があります。この他、加齢によると思われるもの、ストレスや睡眠不足、疲労などによって、器質的異常が何もない場合も不整脈は起こります。
- 心臓は1日に約10万回拍動しています。ときには規則正しくない電気信号により不規則な動きをしてしまうことがあります。但し、不整脈は常に自覚症状があるわけではなく、本人がそれと気づかない場合が多いです。また徐々に病状が悪化するに従い、自覚するようになってきます。
- 不整脈には多くの種類があります。重症の分類でも実際はあまり心配の無い一時的なものが多いのですが、なかには危険なものもあります。それに対しては専門医による診断と治療が必要となります。自覚症状(動悸や脈が飛ぶなど)や、健診で不整脈を指摘されたときは、内科・循環器外来にご相談ください。
動脈硬化症
- 動脈硬化症とは文字通り動脈が硬くなる病気です。動脈が硬くなると、血管のしなやかさが失われるために血液をうまく送り出せず、心臓に負担が掛かってしまいます。肝心なことは、血管の内側が脆くなってプラーク(粥腫)ができ、血管の中が狭くなったり、詰まったり、プラークが剥がれてさらには下流の細い血管を詰まらせたりします。
- 当診療所内科で行っている頸動脈エコーを受けて、早めの治療が大切ですので動脈硬化のチェックするようにしましょう。
脂質異常症
詳しくはこちらをご覧ください。
狭心症
- 狭心症は心臓の筋肉を養う冠動脈という大切な動脈の血流が不足することによって心筋が酸素不足に陥るものです。動脈にプラークができる、繊維化が進む、などの動脈硬化が一番の原因です。そうして冠動脈の血管が狭くなり、心臓への血流が一時的に滞るために発症します。また動脈硬化のない血管でも痙攣して血流が滞ることもあります。そのまま診断・治療をしないで放置すると生命にもかかわる状態になったりします。
- さらに冠動脈が詰まって血流が途絶えてしまうと心臓の筋肉に酸素が供給されなくなりその領域の筋肉が死んでしまい、心臓のその部分の動きが悪くなることを心筋梗塞とよびます。この場合は、激しい胸の痛み、呼吸困難、冷汗、嘔吐などの症状が現れます。但し、高齢者などは感覚神経の感受性が鈍って痛みを自覚しないこともあります。なんとなく元気が無い、気持ち悪いなどだけであったりします。しかしこれらの冠動脈の変化は重症になりますので、すぐに当診療所の内科・循環器外来にご相談ください。必要な時は聖路加国際病院にて専門的治療をご紹介いたします。